TM銀行の節電サボタージュを憂う

    近所の支店は大繁盛だから、昼間は行列のできる状態だ。それでも知る人だけが知っているATMのみの支所が近くにあって、使い勝手がよかったのだが、計画停電のため、閉鎖。ところが、支店にある端末は6時過ぎて、人々が閑散としていてもフル稼働なのである。個別の端末の停止に比べれば離れたところにある支所の閉鎖が、はるかにコスト削減に貢献するだろうことは素人でも分かることである。それにより警備会社の人員は、しっかり削減されているだろう。
    JRの端末は5人くらい並ぶように、余分な端末は閉鎖されている。ところが6時過ぎのTM銀行の端末は顧客一人に端末5台という状態である。
    それにしても、この銀行は、二酸化炭素削減の音頭をとってきた経団連の一員なのだから、電源を原子力から炭素消費型にシフトするならば、不用不急の電気は使わないようにしていくべきなのは、これまた小学生でも分かることだ。
     それが顧客の不便を省みることなく、節電をしたふりだけしておくというのは不愉快だと思って、出口に向かったときには怒りが爆発する風景が目に飛び込んできた。

何だと思います?


    警視庁のつくった、「預金通帳を他人に売ることは犯罪です」というポスターが目に飛び込んできた。もちろん「振り込め詐欺」にとっての便利なツールに休眠通帳がなっていることは承知している。そしてATMで出金するたびに一画面が挿入されて「確かに、振り込め詐欺」ではありませんね。と確認ボタンを押すことを要求される。そして一回の出金上限を一律に50万円にした。
    だが、ただ同然で貯金通帳を乱発してきたのは社内官僚が自分たちの論功褒章を「新規口座獲得数」と定めて無駄な新規口座を増やしに増やしてきたからに過ぎない。それが詐欺の温床の一つだと指摘されたのであれば顧客数以上の口座を閉鎖すればいいだけのことではないか。
    年金か給料か生活保護かの受け取り口座以外は自営業の人たちなのだから、口座残金50万円くらいを要求しても、当然ではないか。
     そのようなシステム全体の抜本的手直しを避けて、システムエンジニアでも出来る確認画面を挿入したり、同じくシステムエンジニアなら朝飯前で出来る上限金額の変更しか行わないのならば銀行の経営者は不要だ。

   ついでにメモしておくと
     旧勧業銀行の端末も6時過ぎには顧客一人に端末5台状態だった。
     地方銀行の一つは「9時ー6時以外は端末は使えません」と張り紙がしてあって、真っ暗だった。