2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

抉りと刻み (その二)

BS朝日で「エイプマン」のシリーズが始まった。学校でならった「アルタミラの洞窟」と同じ時期の岩絵には線や点による格子が併記されているものが多くあるらしい。今晩の番組では、これをアフリカの部族の集団トランスやアメリカの催眠療法におけるトランス…

音幻〈八幡〉

2月22日の朝日新聞に岡田荘司氏のまとめた新しい神社分類結果が出ていた。後ほど紹介するが興味深い結果だ。だが記事全体は朝日新聞特有の客観主義的記述の装いのもと罵詈雑言を撒き散らす体になっている。その装置が別の研究者による講評という文体である。…

「南太平洋のブンラップ村   5」

今回は村長の一人が位を上がるための儀式が中心だった。基本的考え方は〈多く振舞えば多く偉い〉。中心になるのが供犠の豚の数。今回は20匹が目標で自家飼育で足りない分は親戚からの寄付やタロイモや女たちが3週間かけて織るという茣蓙との物々交換で調達す…

「抉りと刻み」 (その初)

『ときをとく』という1930年代うまれの学者を中心とした座談会の記録があって、その冒頭にでてくる田淵安一のエッセー。副題が「時間記号について発生論的考察」とある。著者は20年代生まれで美学を勉強した後、渡仏した画家。著者のここでの姿勢はあくまで…

「南太平洋のブンラップ村 4」

今回は新しいカヌーを作る過程を放映していた。彼らは海岸から近い高台の森の中で暮らしているので、そこで大きめの木を倒してから、くりぬいてカヌーの原型をつくる。 その後で木の霊に許しを乞いながら、海岸まで大勢で下ろしていくのだった。 小型車一台…

「南太平洋のブンラップ村 3」

DISCOVERY CHANNEL で1〜6回シリーズで放送されている。3回目を見たのだが、われわれの祖先の姿の何がしかが共有されているのかもと思うと興味ふかい。メモをしておく。1、「タロイモは大きい。ヤムイモは長い」 音韻は英語が入っているのであてにできない…

胎児にとっての刺激

先日、テレビから英語の番組が流れてきて、受胎から出産までの胎児の成長記録が紹介されていた。こういう生々しい番組は好きでないのだが聴覚発達のところで母音と子音の話が出てきたので最後までみてしまった。それによると子音より母音の方が羊水を通りや…

スペインとイスパニア

コロンブスがアメリカ大陸に行ったときの支援者がイスパニアの女王であることは知っていたし、それが現在のスペインであることも知っている。だが、なぜ表記が違うのかまでは気にしたことはなかった。 ところが今年になって中南米からきたばかりの中学生に日…