2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

音幻

「音幻」という言葉は幸田露伴の造語のようだが、このブログではじめて使ったのは以下。 「「通鼻音・ん」と「音便の訛音」 http://d.hatena.ne.jp/midoka1/20061008 」 当時は自分が何をしたいのか、何が不満なのか、いっこう分らなかった。思考はどんどん拡…

『靖国史観』

NHKは最近国際環境重視の日本史を取り上げている。ここで足利義満の特集に出来たコメンテーターがよかったので図書館で二冊借り出してきた。『靖国史観』と『父が子に語る近現代史』。後者にあった「自虐史観」を「自慰史観」と置き換えるのも手だれである。…

宗祇

小倉百人一首なるものが実は定家の作ではなく、宗祇の作品なのではないか、という疑問とともにいろいろ考え始めているのだが、『宗祇;小西甚一』は参考になった。P59にある「頭のよく切れる、煮ても焼いても喰えないおやじ」との評は、私の予想を裏切ら…

畳語と重語

twitterで佐竹昭広が色対偶についての論考を残していることを知って、調べ始めた。もちろん京大教授、つまり文部官僚だから戦後の翻訳言語学のおぞましいまでの党派性と無内容さと正面からぶつかるような字面は残していない。だが、マリノフスキーに加上する…

天の江ノ島

最近夫婦で暇が出来たので近くの鎌倉へ散歩に出かける。昨年だったか、そういうおりに、「葉山の桜山古墳にはぜひお出かけください」という方がいて、ようやく出かけた。それが実は関東随一の前方後円墳だなどということはまったく知らずに・・・・・・。ま…

ちょっと溜飲が下がった話

『宣長の源氏学』を読んでいたら、「よくない人」として宣長が上げたのが「葵の上と弘徽殿女御ともう一人」と出てきた。少し前のNHKに、朝青龍をイジメぬいておい込んだ某女史が出てきて「弘徽殿女御」を絶賛していたので嫌なきもちが残っていた。正反対の見…