2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

文と文体

そして今回柳父章の著書に触発されて、以下の文体こそが日本語の古層によこたわるパターンであることを確信できた。 対応文; ・そこデ息子ニ読書ヲ命じた〈主〉ハ、えらい事。 報告文体; ・そこで息子に読書を命じた〈主〉は、えらいミコトにございます。 …

「認知言語学による大和言葉祖語へのアプローチ」

2006年春から、あるオープン・カレッジで認知言語学の講座を聴講した時のレポートが上記の10枚ほどの作品である。内容は前半が先日書いた「構文論と統語論」を補完することになる「直示法」とか「直示文法」への試論で、後半は直示辞への考察になっている。…

〈subject〉 と 「てにをは」 と 〈もんく〉

『近代日本語の思想』の27ページで柳父章は三上の説を支持しながら以下のように書く。「それは、近代以後の日本は、西洋の文法理論をモデルとして受け入れた、というだけでなく近代の日本語じたいを、西洋文をモデルとして作り変えて来た、という事実である…

構文論と統語論

amazonへ行ってガチャガチャやっていたらキーワードとして以下の文字列が出てきた。 キーワード:文法論:形態論,構文論[統語論] びっくりしたし、今まで日本語文法の本を読むたびにわからなくなった原因がやっと得心できた。なんと、構文論と統語論は同じだ…

春分の日と日拝み信仰

『神と仏の間』という本が図書館の新着書棚にあったのを見かけて借り出した。日本古来の宗教観と仏教、修験道、そして教派神道と儒教までを民俗の中で通観しているもので、いろいろ参考になった。そうしたらきのう、偶然中沢新一による、當麻寺と折口信夫の…