北斎の「百物語」は5枚しかない

以下の5枚である。

・お岩さん
皿屋敷
・笑ひはんにや
・しうねん
・小はだ小平二


百人一首姥がゑとき」の方は27枚が知られているが、版元が二つあり、そのうち西村屋与八からは5枚が上梓され、残りの22枚は新興の伊勢屋三次郎から出ている。もっとも店名は「永寿堂・栄樹堂」だから耳からは同名に聞こえる。しかし西村屋は名門。西村屋から出たのは1,2,3,6,8枚目。
1枚目、天智天皇 歌1番
2枚目、持統天皇 歌2番
3枚目、柿本人麻呂 歌3番
6枚目、中納言家持 歌6番
8枚目、小野小町 歌9番 


数字の繋がりから北斎さんの意図を読み解くのは現在の力量では難しいが、いつか読み解いてみたい。