2009-01-01から1年間の記事一覧

父、家族の了解無しに救急車で搬送される 2009.08.26

馬鹿につける薬はない 老いをなおせる医者はいない 介護の現場に 手を汚さぬおくびょう看護師は要らない 手を汚せない頭でっかちの医師はもっといらない サーベイしても楽しくならない サーベイしても楽にはならない 医者に電話するしか能のない看護師はいら…

理系の内閣総理大臣はどんなに重たくても面舵をきるべき時だ

sub ; 映画 『鶴彬ーこころの軌跡』に触発されて (2009.7.10) 皆保険 未病あおって 医師肥ゆる 延命で 未死人ふやす 皆保険 延命で 地獄十年 耐える民 延命で がっぽりもうける 蜜の味 データみて 患者は見ない 秀才の 病院へ 一日かけて 通う馬鹿 新薬を 馬…

あをによし奈良の都は古りぬれどもとほととぎす鳴かずあらなくに

「あめつち48音字」に一区切りが付いたので、ちょっと長めの論考を書き出しているのだが、ようやく万葉集にまで足をのばしてみる気になった。それで『四季の万葉集;笠間書院』をてにとってみた。『草枕』の方法でぱらぱらとめくると「二通り解釈歌」とし…

語末対〈ている・てある〉と 「5W1H」

前回の文型を三詞文型を用いて整理しすると、以下。 (1−1)杉の木ハ、今現在、倒れている。 (1−2)杉の木ハ、今現在、倒されている。 (1−3)杉の木ハ、現在までに、倒されている。 (2−1)杉の木ハ、以前、倒されている。 (2−2)杉の木ハ、以…

テイルをめぐって;書記言語と公式言語(よそゆき語)

「月刊言語7月号」は、特集「言語の危機と話者の意識」の特集の棹尾を岩波書店の刊行物に上梓されたトンデモ記述でかざっている。すなわち日本の方言は三項対立で豊かだが、標準語は二項対立で貧しい、と。 だが例文をみれば方言には、いわゆる助詞が抜けて…

逆語序対〈語末み・語頭み〉

以前も気になっていたが、 〈みじかな〉 〈みじかく〉 〈みじかい〉 これも逆語序があったのかもしれない。身近・みじか・じかみ⇔しかと・しかじか・しかる・しがない・しかめる 三師・みもろ・もろみ 御諸・みもろ・もろみ 三鷹・みたか・たかみ 御台所・み…

語末〈い〉の多義性

語末〈リ〉が擦りきれて、語末〈イ〉が出現したのでは、と仮構して遊んでみた。 そろり とろり ぽろり よろり おほり いわり いなり いまり いたり のろり もろリ 揃い とろイ ぽろイ 鎧 覆い 祝い いない いまい いたい 呪い 脆イ 揃ウ ー ー ー 覆ウ 祝ウ …

桜ちる このした風は さむからで 空にしられぬ 雪ぞふりける

前回以下の記述をした。 >これだけで断言するのは危険かもしれないが、 >未然形の二大用法が「打消し」「使役命令」だとすれば以下の慣用句のなまった形と考えて >助詞〈で〉に打ち消しの意味ではなく〈事態の推移〉の意味に統一した方がいいように思った…

助詞対〈なら・なれ〉

先日、以下の対文について考察したら、次に助詞対〈なら・なれ〉のことが気になってしまった。 ・先生ガ自由に選べる ・先生ヲ自由に選べる・先生ナラば選べる ・先生ナレば選べる 先生を修飾しても、関係は変わらない。 ・次の先生ならば、選べる (私は・…

別解 「阿女都千ノ歌」

『いろはうた;小松英雄』を手に手に取ったのは2000年だから、その後ずっと気にかけていた、というより気にかかってきたのだと思う。基本的には日本語音韻史からの最新の解釈ということであろう。だが理系出身で日本固有の文化、あるいは『日本語はどこから…

発語体・発声体

今まで、発語・発声の二語を混交して使ってきたことに気がついたので、ここで整理しておく。〈発語〉は〈脳内思考言語〉から〈独り言〉や〈つぶやき〉までをさし、〈発声〉は明確な伝達の意志を伴う、と定義する。第三者が記述する場合はそれらは〈発語体〉〈…

桜の花が散っている

おなじく『複数の日本語』には上記の例文から始まって標準語は二項対立だが宇和島方言は三項対立なのでグローバル・スタンダードに近い、というようなトンデモ記述がある。宇和島方言も英語も不得意なので日本語教育体系の中から関連する部分を取り出してお…

助詞対〈が・を〉

母の入居したホームへ行くバスの車内広告のアナンスが少し変わった。前から気になっていた以下の文言が訂正されたので多少聞き心地がよくなった。 先生が自由に選べる○○個別指導学院 これでは生徒に先生の選択権があるのではなく、先生に生徒の選択権がある…