2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『図説 中国文明史 1』

中国でみつかった先史時代の遺構・遺物についての見取り図を与えてくれる。興味をひいた点をメモすると。母系制段階までに双形の土器が出現している点である。 ■母系制段階 ・絵付け土器・・新石器時代の仰韶先住民は〈紅・白・黒〉の顔料を持って絵付けを行…

音幻〈outrage〉

少し前に自分の〈outrage〉の経験について書きたいと思ったのだが、なかなかいい語彙が浮かばなかった。イデオムは浮かぶのだが動詞が浮かばないのだ。どうも小学校以来の識字教育が、こういう心の領域での「書き言葉」を「忌み言葉」にしているようなのだ。…

「デカルト=ニュートン主義」と「文化記号論」と

シルヴァステイン博士を囲む対談要録の最後が掲載された、『言語 2007年 6月号』では、編者注として「コギト」という有名なラテン語を引用して、デカルトが近代科学の負の部分の土台であるという。だがデカルトをデカルトたらしめているのはラテン語で書かれ…

「サピア=ウォーフの仮説」が隠しつづける何か

http://midoka.life.coocan.jp/papers/Whorf.htm 上の文章を書き始めたきっかけは、大修館から出ている『言語 2007年』で三回にわたって連載された「「言語学」をこえて」という対談要録である。当初から不愉快だったが、三回目になってほとんど outrage 状…