2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

判断・断定(2);準体助詞「の」

前日の続き。経過はよく理解できなかったのだけど、現代日本語の準体助詞を「ノ型」「コト型」に2分して、また勝手な現代語訳をつけて、その屋上屋に意味不明な日本語理論を展開している例がみつかった。添削をしておく。 19 a ;いみじき愁へに沈むを見る…

判断・断定(1);語末〈のです・んです〉

「ミネルヴァ書房」から出ている、初学者向けの言語学の本をみていたら、「準体助詞の」という見慣れない用語が出てきた。例文を見ると竹取物語の中の「ほどなくまかりぬべきなめりと思うが悲しく侍るなり」を「間もなくかえらなければならないと思っている…

円周率3.14;非人情でよむ『天地明察』

小説の縦糸は9世紀に京都で採用された宣明暦に代わって、13世紀に元で採用された授時暦を改訂した貞享暦(大和暦)が17世紀末に幕府公認を得るまでの物語で、横糸に関算学が出てくる。両方とも、もともとは宣教師によってもたらされた西洋文物の輸入公認の流…

鎌倉古道;今泉

今泉(いまいずみ)には、建長寺の末寺の今泉(こんせん)寺と頼朝が勧請したといわれる白山神社があり、ここには「ムカデ」を模したというしめ縄がかかっている。さらには弘法大師を祖とする称名寺があるのだが、その縁起をみていくと師によって掘り出された…