2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日光と東照宮

昨日は会社時代の知り合いと日光へでかけた。午前中に中善寺湖畔を散策し、下で〈湯波〉を堪能し東照宮へ。中禅寺湖畔では山肌は冬景色だったが、湖畔を縁取る真っ赤な紅葉と真っ青な空のコントラストが美しかった。 車中で「鎌倉と東照宮は同じ子午線上にあ…

「JISの字種の拡大」と『阿刈葭』

友人からのメールで知ったのだけど、JIS変換で英字の小文字エルを入れてから、かなを英文字入力すると「つ」「やゆよ」以外でも、小さいかなやカナを入力できるようになっているそうだ。まだ全部のかなが変換できるわけでなく私が確認できたのは「ぁぃぅぇぉ…

〈シュメール文明〉と〈シュメル文明〉

川崎真治という在野の歴史言語学者(1921年生)がいる。本人が言っているのだが「ドリルという方法」によってシュメール語から古事記を読み解いている。うれしいのは大野晋先生のタミル語についての作業にも敬意が払われていることである。ただし、シュメー…

「通鼻音」と「逆語序」

宣長たちは実際の「通鼻音」の音韻をどのように聴きとっていたのだろう。〈牟〉〈爾〉〈毛〉〈武〉の他に、〈かな・ん〉〈かな・も〉〈かな・む〉〈カナ・ニ〉〈悉曇・うんむ〉が候補と上がっているようだ。とすれば〈m、b、n、k、g〉の有声鼻音の全てが可…

「通鼻音・ん」と「音便の訛音」

ここまでくると古田武彦 high というよりは「その余韻」に近くなってくるが、幸田露伴の『音幻論』の存在を知り、ついでに『「の」の音幻論』という1948年生の人の本を手に取ることとなった。その中の通鼻音,すんわち「ん」の歴史がとても参考になった。 通…

月経血の歴史

残念なことに番組名すら覚えていないのだけど、アフリカのかろうじて植物の蔓で作ったT字帯だけを身にまとう部族の少女を追ったドキュメンタリーを見ていて、びっくりしたことがあった。少女は月経の時は特別の植物でT字帯を作ることになっているので、その…

逆語序

古田武彦 high の続き。『日本語の形成』という本が出てきて、その中に「古代日本語の内的再構」という阪倉篤義の論文があって、その最後の「付け足し」の最後の方に折口のや坪井のいう「逆語序」という言葉が出てきた。それで『折口信夫全集 19巻』を借り出…