2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

左手に長いもの、右手には短いもの

今日の朝日新聞には法隆寺の国宝、四天王の解説が載っていた。四体とも左手に長いもの、右手には短いものを持っている。広目天だけは巻物であるから一見すると短いが、当然長い紙の巻物であるからやっぱり長いものである。長い棒はここではサヲではなく戟(…

『骨が語る古代の家族』

今日の書評から、言語の問題にかかわりそうな情報をメモしておこう。 ・縄文時代には、双系の部族社会が形成された。 ・弥生時代に、首長墓が出現した。 ・古墳時代になっても人々の親族関係は双系のままであった。 ・6世紀になって、横穴墓などに血縁関係に…

音幻 〈糞雑衣-ふんぞうえ〉

『月刊言語;3月号』の特集は「大学生のための言語表現技法」とあり、もちろん大衆教育の喫急のテーマである。中でも、目をひかれたのが「古典レトリックを生かした言語訓練」というタイトル。中を見てみると、 ”Metaphors we live by" を「レトリックと人生…

『賢い身体 バカな身体』

久しぶりに、棚の整理をしたら、3月30日の新聞の書評記事が三つほど出てきた。一つがこれで栗原彬氏の文章(神奈川新聞)。京都中心史観によって日本思想の中核は〈場・トポス〉であるとのマインドコントロールが長くまことしやかに伝達されてきたのだが、こ…

日本語「2たす3は、5」は、英語「2plus3equals5」の翻訳なのか

上記のような大意のブログがあったので、ちょっと考えてみた。それは違うだろうと考えるからだ。自分たちの現状の不満を外来文化のせいにするのは良くない習慣だとも考えているからだ。 これは現在の日本人が助詞〈ハ〉の本質的な機能を見失った結果だからで…

日本語の深層にある清濁音対概念

以前、ちょっと書きました清濁音に関する作品を up しました。清濁音そのものについては最初と最後を見ていただければわかるはずです。簡単でした。問題はそこに至るまでの分析で、結構苦労しました。 そのおかげで今回は度量衡関係で長い間、イメージがつか…

どうか・どうぞ・どうも

以前、以下の二文例を対比したことがあった。その時は釈然としないままだったのだけど・・・。http://d.hatena.ne.jp/midoka1/20061204 ・「どうゾ、よろしくお願いします」 ・「どうカ、よろしくお願いします」今回は、呼びかけの種類から考えてみた。日本…

「日本のODA予算 昨年5位転落」

昨年も指摘しておいたが、今年度も朝日新聞の一面見出しは上記のようになっていた。だが、転落というのは、ホームから転落して、自力では復旧することができないような場合に使うものであろう。http://d.hatena.ne.jp/midoka1/20070404 現在の新聞メディアが…

清朝の夏の離宮,円明園にあった十二支像の顛末

朝日新聞の昨日の朝刊に載っていたのだけど、1880年に英仏軍によって中国側から言うと略奪された12体が順次中国に戻ってきているらしい。その順番に引っ掛かりを感じるのでメモしておく。 中国に戻った像;牛、猿、虎、豚、馬 フランスにある像;ネズ…

YK関連本が20万部も!

大っきらいな本がヒットしているっていうニュースはうれしくない。だが、そういうことをブログに書くと、キーワードつながりになってしまうから注意してかからなければならない。とにかく、数がものをいう時代、つながりたくなければ無視するしかない。だが…