2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

朝青龍と村上龍とペコちゃんと

相撲中継は見ない。週刊誌は買わない。 だけどニュース番組はみる。電車の中の週刊誌の見出し広告は見てしまう。 こう、いう私にはここ1週間あまりの騒動は不可解である。それでも『月刊言語』に掲載されたデカルト誹謗論文のように自分で疑問を整理するまで…

「らぬき言葉」と〈書類 mood〉

私が地域の日本語ボランティアを始めたのは、「らぬき言葉」問題がかしましくなってきた頃で、会でも結構神経質な人がいて問題になった。そういう人にとっては「どうにも我慢ができない」らしかった。私自身は自分でも出てきてしまうし、テレビを見ていて、…

Leo Spitzer

昔、人文系の本を読み漁っているとき、今ひとつ頭がばらばらなままだったのだが、篠沢秀夫氏の『文体学の基礎』に出会って、私の本の読み方もアリなんだと思えるようになった。なんとも刺激的だった。 「テキストのどこを切っても、著者の血がどくどくと噴き…

CONTRONYM

このブログのカテゴリには「貴卑同源 」をおいている。こちらの意図としてはカテゴリというより「キーワード」のつもりなので、click しても何も出てこない。「同源 」は「同元 」とも書ける。あくまでニュアンスであるが、「語源学」「哲学」の分野に対応す…

左手に蛇、右手にはオサとサオ

『キリストと大国主』という本の題名からはトンデモ本を連想するが、中西進氏の著作である。1991年から産経新聞に連載された内容をまとめたもので、あまりに「日本特殊論」が繁茂しているので「普遍」の視点から書いたとある。その中にエトルリアから発掘さ…

逆語序対〈中止・止中〉

広辞苑を見ていたら〈止し〉の項目に現代日本ではニュアンスを取りにくい。例文を挙げると・・・・。 (1)運動会を中止した。(100%再開しない) (2)運動会を中止している。(聞きなれない) (3)運動会を中断した。(再開の可能性は低い) (4)運動…

抉られた左目

以前、左目がだけがまったく手をつけられていなかった以外は完全な女王ネフェルティティの胸像について触れたが、今回偶然にも日本の縄文晩期とみなされている出土品に、似た感じの仮面があることを知った。秋田県北秋田郡鷹巣町麻生遺跡からだという。(週…