2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

草の戸も すみかわるよぞ ひなの家

これは「奥の細道」冒頭の句である。ところがこの句の解釈をめぐっては両説があってきていた。芭蕉がパトロンの杉風に買ってもらって、その資金をもとに奥のほそ道に旅立ったという事実をもとに、あるいはそれを公にする為に冒頭に置いたと考えるならば、芭…

田一枚 植えて立ち去る ヤナギかな

正月明けの番組を見ていたら、上記の芭蕉の句が取り上げられていた。説明は類書にあるとおり西行の次の歌を踏まえていた。 ・道のべに清水ながるる柳かげ しばしとてこそ立ちとまりつれ (新古今;西行) 両句を関連付けるところまではいい。 だが、説明とな…