2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

旧暦

日本語の数とか量とかの語彙の変遷を考えてきて、度量衡の次は暦の問題を整理しておく必要があるように感じ、今年の前半は、そういう書物を読んできた。吉野裕子の陰陽五行もそういう位置づけの中で読んだのだけど、そろそろそのものずばりの「旧暦」に関す…

〈一の位、十の位〉 と 〈三位一体〉

夏休みに外国籍の7歳の子の算数をボランティアで教えたが、一学期に習った〈6+7=13〉のような繰上げ算ができない。それでつらつら調べていったら、この場合の〈くらい〉は英語だと〈PLACE)なのである。それで横に並んだ四角を三つ書いて、真ん中が〈十のpl…

たかが正数、されど正数

7月23日の「正唱法と正書法」の中の「正数」は企業の管理職をやったことがない人にはわかりにくいと思うので、補足する。経営方針とか年度方針を書くときに、上司によって3とか5とか好みが違い、その数を間違えると、決裁がおりず、残業と無駄手間がふえるの…

形容詞の分類と「多い」

前回、「怖い目」と「青い目」を対比してみて、気がついたのだけど、学校で習った〈しい形容詞〉と〈い形容詞〉の分類に「怖い」は当てはまらない。やはり派生語を作って調べなくてはきちんとしたことは言えないわけだ。例をあげると。 ・言いたい ・言いた…

メガネをかけた人

質問1 ジョンさんはどの人ですか。 A1)あそこの、めがねをかけた人です。 A2)あそこの、めがねをかけている人です。 A3)あそこにいる、めがねの人です。 上の文例は初級の文型であるが、「めがねをかけている」と「めがねをかけた」の違いはあまり説明さ…