『萬葉集全歌講義』

 はじめての『万葉集』。口絵の三輪山が美しい。
 とりあえず数の分析。歌の順番は本にあるとおりとしてこれを右列に、応答歌や併記歌をまとめると組み数が求められのでこれを左に書くと、雄略天皇の「籠もよ み籠もち ・・」は(1,1)となる。
 (2,2)が舒明天皇の「天の香具山のぼりたち・・」。
 (9,13)は天智天皇による「畝傍山争い」。
 そして(17,28)が持統太上天皇の「・・・衣ほすたり、天の香具山」。
 (?,50)が『藤原宮役民の作る歌」となって、神道の正数50と対応している。

 この歌の作成日が「八年甲午 冬十二月庚戌朔乙卯」となっていて最後のふりかなが「つきたちのいつぼう」となっていた。前から「ついたち」の語源が気になっていたので〈朔つきたち〉とあったのが印象に残った。いずれ「イ音便考」としてまとめたい。
 もっとおもしろいことがありそうだが、今の私の読解力では難しい。後日戻ってこよう。