北辰妙見菩薩像

   『星と東方美術;野尻抱影』をめくっったら、初っ端に『十巻抄』の中の妙見菩薩像が右手に持つという北斗七星が出てきたのだけど、その描図が学校でならったのと違っていた。斗丙の中点が升と結ばれているので、エビのしっぽみたいに見えるのである。著者はその描図には違和感を抱いていないようなので、一つの確立した様式と考えておけばいいようである。