『似て非なる漢字の辞典;加納喜光』

  2007年に図書館から借りだしているのだが、当時は印象に残らなかった。2009年に藤堂明保のことを調べたときも弟子であることは分かっていたが、それほど印象には残らないかった。だが、今回、虫が知らせたのか、再度借り出してみて、いろいろ参考になる記述が見つかった。
【逭・青】
   p190 に「晴」の異体字の説明があって、さらに上部の「三+Ⅰ」は「生」と異型同士と考えることができるとある。 そうすると10月17日に抽出した【性・情】も異体関係を想定しても、そう突飛なことではないことになる。


【井・丼】
   ここでは「円・丼」が異体関係だと云って、そこから「三+Ⅰ」を共有する両者はともに「青;汚れなく澄み切っている」の義を得るという。それを確定するのが「清」だと。
   さらに【精・情・蜻・鯖】も得られるという。だが、ここまで来ると何故【錆・靖・綪】などは共通にならないのかなど次々疑問がわく。


【血皿】【自目】
   ここまでくれば【王・玉】だけでなく【主・王】や【三+Ⅰ・王】【土・工】などについても考察してほしかった。あるいは【百・白・日】のつながりはどのように考えればいいのだろう。








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