肌の見え方に関して

 1987年の小町谷朝生氏の社内での講演会に出席している。この当時の私の関心は「肌の視感」の「計測問題」だった。しかし当時の私の予備知識ではほとんど咀嚼できなかった。ひたすらキーワードが並んだメモが残っている。「自己組織化」から「大森荘蔵」まで・・・・。

 その後の自己研鑽と関心の方向からいうと、肌の計測値は大きく3つあり、色彩、透明感、つやであり、それらが相互に影響しあう。さらに皮膚表面の保湿量とその下の真皮組織の弾力性が、おのおのの計測値に誤差として関与するということである。

 あらためて、先生の以下の三冊を読むことにしよう。 ①目の不思議世界  ②色彩と感性のポリフォニー ③地の眼・宙の眼―視覚の人類史