Dailog in the Dark

     ドイツから始まったという暗闇体験ツアー。だいたい一時間くらいで数人のグループがインストラクター〈主として盲人)のもとに迷路を通りぬける。数年前から日本でも定型的に開催されているが、昨年やっと切符を手に入れることができた。また行きたいとは思っていたのだが、ある雑誌にパリでは「暗闇のディナー」が大ヒットしているという。
     持ち物一切合財をコインロッカーに入れてから盲人のガイドに案内されて真っ暗闇の中をテーブルに案内されて、メニューを知らされていないフルコースを食べるというものだ。
     どちらも障害者の自立とボランティア活動に伴う息苦しさの克服を目的とする運動母体が主催しているわけだが、これが健常者の狭い世界を広げてくれるのだから一石三鳥の知恵企画だ。もちろん運営には多くの困難があるだろうとおもう。
     ロンドン、モスクワには支店ができたそうだ。東京でも早くレストランが開店することを待ちたい。