本歌取り+アンソロジ

     今日になって、ウエッブでは松本氏が、自身の血液型をいいわけに使ったことが、激しくaccuseされているらしいことを知って、さらにあきれている。これもちょっと識者の文体を観察すれば日本のメディアの文体がそういう構造になっていることはすぐわかることだ。そういう文体を作って流通させていれば大手新聞社も大学人もサイドビジネスまでできてしまうほど安直な文化レベルなのだ。
      3.11関連で言えば、どこかの女子大学の名誉教授がさっそく「原発一神教からでたものだ」とか言いながら、あれこれ、つないで、要するに安直なアンソロジで本を一冊仕上げていたわ。よく言えばある編集者の雇用を創出してあげたすばらしい活動だってことよね。
  6月30日の朝日では、どこかの女子大学の教授が「作家」を名乗って、流行歌でつとに有名な「上を向いて歩こう」を本歌にする振りをしながら大手自動車会社の工場で聞いた全然別の何者かの言葉に重ねて、なんと「上=未来」という言葉の置き換えを平然と完了していたのだ。だが、九ちゃんが上を向いていたのは涙がこぼれないように重力に逆らうために上を向いていたのであって、未来などという持続可能社会同様に、いかがわしい上からの掛け声とはまったく関係がないのである。
    朝日新聞って女子大学の教授職はprofessionalではないと考えているのかしら。大学の自治に責任を持つよりも文章を書き散らしてサイド・ビジネスにはげむ事がすばらしいと思っているのかしら。
     さらにこの論考を読んで不愉快だなと思っていたら、今度はNHKが白熱していないのに白熱教室と銘打って、「今後30年間のすばらしい世の中と、300年後の世界の破綻を択一せよ」という馬鹿の3乗でも足りなくらい馬鹿馬鹿しい論考を大学生に迫っていた。
     

やっとここ数日の鬱憤が晴らせたわ。ストレスも放射能もきちんと排泄しましょう。