サンデル・マジックの trick and(ママ) treat

     「菅首相よ、がんばられて下さい。お願いします。http://d.hatena.ne.jp/midoka1/20110331/1301523521」の補足。

    結構、評判になっていたので、NHKの「ハーバード白熱教室」を一生懸命にみたのだけど、なんかおかしいと思って、ビデオを数回見た。・・・・・。私としたことがすっかりだまされるところだった。菅ではなくカントやらアメリカ人学者やらに加上しているけど、択一問題を鳥の目客観問題に置きかえていたのだ。
    もちろん、本当にお金を払ってハーバード大学に留学したらのなら、あんなお粗末な講義ではないとは思うが、NHK千葉大学の先生が編集した「ハーバード白熱教室」はハテナものだ。これを引用していた宮台先生もたいしたことないんじゃないかしら。
     菅首相が択一しなければならなかったのは水蒸気爆発か海水汚染かだったのだから、これは自国の土壌汚染か世界の海洋汚染かという自他の択一問題だった。究極の択一問題は、そこに自己の参与・関与、自己の利益と損失が不可欠に存在している。その場合は鳥の目客観主義は無効となる。自己の身体に蓄えられた快不快感覚をともなった経験の記憶から最善を構成し選択するしか方法はない。
    あえて名前をつけるとすれば虫の意気直感主義ということになる。プリミティブな直覚が大事ということである。

    鳥の目客観主義からは、たいていの場合、「核エネルギー原理主義」がでてくるのである。
          https://twitter.com/#!/iidatetsunari/status/61040690104242176