たかやま;高山;こうやま

   昨日のNHKを見ていたら京都学派の「高山岩男」と言う人が出てきた。その詠みが「こうやま」なので驚くとともにうれしかった。なぜならば万葉集にでてくる「高山」と「天の香具山」がどうやら同一の山を指すらしいのだが、転写の方法が腑に落ちなかってきた。
    これで「タ行」を使わないで「カ行」内の音韻相通で処理できる。
    さらに通俗日本史では「こま神社」に「高麗」を当てて渡来人の勢力を祭るものだと言う自虐史観がまかりとおっているのだが、「高山こうやま→こま」を導くこともそんなにとっぴではなくなる。


2013.2.8追記
本を読んでいたら万葉集の「高山」に「かくやま」と清音でフリが入っていた。
これならば、「天のかぐ山」まですぐつながる。
一方、別に「かくやま・角山」という語も流通していた可能性を導く。
  あるいは以前にも書いたが関東のここ藤沢に「高村」というバスの駅名があるのだけど、何度聞いても「かむら」と車掌は発音しているとしか聞こえない。だとすれば「高山⇔かやま⇔かンやま」と訛転した可能性も見過ごせない。





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