縄文土器

midoka12014-11-16

   学校でならう縄文土器の代表は火炎土器で、荒々しい原初の人間性の象徴といわれてきた。
   ところが、少し前に平凡社(2013)『縄文の力』別冊太陽 で小林達夫氏が解説していた鹿角市出土の人面土板土偶は真逆の抽象性の塊みたいな造形だった。 
   それから気をつけてみているが、東京博物館にある巻貝土製品(新潟県村上市出土)は、これまた具象のきわみみたいな造形だ。
   結局、縄文時代には、今日の造形の雛形は出揃っていたと考えてもいいのではないか、と思うことしきりのこの頃。