カワムギ・ハダカムギ

   大麦は、もともとは脱穀しても皮一枚がはがれないカワムギが栽培されていたのだけど、BC6000年ごろ脱穀ではカワナシになる現在の麦粉の原料になるハダカムギがでてきた。
   ところが現在麦茶を作るのはカワムギだから、マコモのように食料としての伝統は絶えることなく続いている。飢饉になれば当然麦茶ではなく主食になりえるのである。ビールの原料になる麦もこの系統だという。
   さらに穂のつき方から二条麦と六条麦に分類されて、前者の方が粒が大きくて澱粉が多いので、麦焼酎はこれから造る。
    結局現在の日本では
      二条大麦→カワムギ→焼酎用
      六条大麦ハダカムギ→押し麦などに加工して麦飯に

   さらに東アジアにだけ、「もち性大麦」があったそうだ。