クレヨン・ハウスとノンタン
久しぶりに郵便局に用事があって出かけたら、「クレヨンハウスのブッククラブ」のカタログがおいてあった。月2000円前後の絵本の定期購入のオススメであった。
夕方預かっている孫のための本をさがして繰ってみたら、現在孫が気に入っている「ノンタン」が一冊もない。それで、やっと気になってwebを覗いてみた。
一番まとまっている論考「人気はあるが、評価されない『ノンタン』の謎」がみつかった。
http://ameblo.jp/ho194/entry-10377742731.html
ようするに幼児教育業界と出版業界が結託して、焚書坑儒しているのだ。
子供と母親の圧倒的な支持もなんのその。無視。無視、無視、ということだ。
それがビジネスってことだ。
事実、我が家にあるのは娘のお古。だから2015年度の国民総生産への寄与はゼロ。本当のベストセラーの宿命なのだと理解できた。
それでは、何故教育業界はノンタンがきらいなのだろう。それは先のWEBで触れられた、日常の繰り返しにすぎなくて、ストーリーがないということだ。
にもかかわらず、1歳半の子供が受け入れるのは、何故か?
それは「やってはいけないこと」を形象しているからだ。
もっとも端的なのは『あっかんべ』の本。
そろそろ「駄目」が理解できるようになって、「いい・わるい」が気なるのに、それについての指導書がないのだ。ここには「ノンタンにとってのいい」がお友達にとっての「駄目」に繋がっている。
『誕生日』ではもっとはっきりする。
これがドラマでないのなら、どんなドラマも不要だとおもえる。
孫にしてみれば、そろそろ「次におきること」という概念が育ってきているのだ。
18ケ月目の今なら、歩きたいのに無理やり乳母車に乗せられて大泣きしてふんぞり返って、親に抵抗してみたけど、乳母車に乗せられたことはそれほど悪いばかりではなかった、という経験を形象化してくれているのだ。