聞き間違えてみる

  以前、「光源氏の物語」が「光源氏N、オモの語り」と聞こえてから自分の聞き間違いに注意するようにしている。  
  学校では「一つのかな文字には一つの音韻しかありえない」とマインドコントロールされてきたわけだが、英語の学習をとおして「あいまい母音」という概念を習い、自分で実際の音を観察して努力した結果、子音だって「あいまい子音」といえる概念がいたるところで観察できることがわかった。
  日本語の音韻に関心を持つまでは違って聞こえてきても、知っている文字の「正しい」音韻にあわせて意味も音も脳で補正していたのだと思うが、意識してみると結構いろいろに聞こえる。
  昨日は「黄昏←あこがれ」だったし、今日の英語の番組からは「I'll kill you.」がなんと「ケルユー」と聞こえてきた。
  まだ、例数がすくないが、言語史研究の方法としてはまんざらではないかも知れない。